「サンタクロースの免許証」 みんなの声

表紙の「免許証」が漢字だったので、大人向けのお話かなと思い、手に取りました。
コマ割のコミック仕立てで、サンタクロースとその家族のお話でした。
現実には、働き方改革などが叫ばれていますが、サンタクロースだけでなく、働き盛りの世代とその子どもの関係って色々ありますよね。
世界中の親が子どもと一緒に過ごす時間を、大切にできるといいなあと思いました。

子どもたちにとって、サンタクロースからの卒業は複雑な思いでしょう。
そんな時はこの作品。
ナイスアイデアです。
サンタとその息子ジュリアンの物語。
大忙しのサンタ一家の中で、ジュリアンは複雑な思いなのですね。
そこでサンタが考え付いたアイデアが素敵です。
世界中の子どもたちの両親宛に、代理をお願いする、いわば「サンタの免許証」を送るのですね。
これなら、サンタの存在が永遠となりますね。
コミック風のコマ割りの絵が、なかなか映像的でリアルです。

「サンタはお父さんである」ということがわかってしまうという、
子どもが必ず通る道。
ショックを受ける子どももいることでしょう。
そんなときにこの本。
すべてのお父さんは、
子どもにプレゼントを贈ることをサンタさんから頼まれていて、
免許も持っているという話なんですね。
とってもよくできた話で、子どもも大人も納得です。
我が家の小3の息子は、
とりあえず今年はサンタさんを信じたままなので、
この本は来年にお預けです。

このお話は、クリスマスの日に自分お息子と過ごしたいサンタクロースが、それぞれの子供たちの両親に「つぎの年からプレゼントを用意してあげてください」という手紙を渡していました。このお話のおかげで今年のサンタさんの言い訳が簡単にすみました（笑）