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あひる」 パパの声

あひる 作・絵:石川 えりこ
出版社:くもん出版
税込価格:\1,650
発行日:2015年07月19日
ISBN:9784774324029
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,601
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  • 石川えりこさんの絵本に魅かれるのは、その作品に自分が育ったものと同じ匂いや光を感じるせいだ。
     昭和30年(1955年)生まれの石川さんだから、その匂いや光は昭和のそれといっていいかもしれないが、ちがった言い方をすれば幼い時に見た風景がそこにあるからだともいえる。
     この『あひる』という作品に描かれている日常もそうだ。
     そこに描かれているのは、飼っているにわとりが生んだ卵を食べ、年をとったにわとりは「しめて」鶏肉というごちそうになる、そんな日常だ。
     おそらく現代の子供たちは鶏肉は食べてことがあっても、「しめて」という行為は知らない。
     石川さんも私も、「しめて」鶏肉を食べた世代だ。

     ある日、姉と弟のきょうだいの家に一羽のあひるがやってくる。
     家の前の川であひるを、お父さんのつくってくれた木の船(この船の絵が昭和生まれにはたまらなく懐かしい)と泳がせたたりしていた。
     ところが、そのあひるがいなくなった日、きょうだいの家の夕ご飯は野菜とお肉がいっぱいの豪華な鍋でした。
     姉は、もしやと気づきます。
     弟も心配になって、お母さんに「あひるの肉じゃないよね」とたずねます。
     お母さんは違うと答えてくれたけれど、姉はもうわかっています。
     自分の周りの現実を知る年齢になっていたのでしょう。

     にわとりを「しめて」鶏肉として食べることは残酷でしょうか。
     石川さんや私が小さかった頃、そうやって「いのち」を感じとっていったのです。

    投稿日:2020/10/04

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  • 我が家にやって来たあひるが、突然いなくなって、夕食はいつもと少し違う鳥料理。
    美味しさと疑惑が物語をミステリータッチにはしています。
    「あひるじゃないよね」と問いかける弟に、「違うよ」と答える母親。
    「あひるじゃなければよかったのに」と呟く私。
    事実が見えていながら、母親の言葉の意味を考えてしまいました。
    ニワトリを飼っている家だから、いつもの鶏肉が何であるかはわかっているからなおのこと意味深長です。
    子どもたちが、あひると遊ぶことに夢中になっていたからこその一言だったのでしょうね。

    投稿日:2015/12/16

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