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なきむしこぞうなかなかよいと思う みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,245
みんなの声 総数 51
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  • なきむしになる!

    タイトルを見たときに自分が小さかった頃を思い出しました。とってもご機嫌な時でも「いま泣くよ、いま泣くよ」と大人に言われると、段々と悲しくなり号泣。その記憶のせいか、知っている人の前では絶対泣くまいと、泣くことを我慢するようになりました。この「なきむしこぞう」のあのこの泣きっぷりはお見事です。1度は家出したあのこの3人のお友達が心動かされる様子にほっとします。やねうらねずみに親近感をおぼえるのですが、そろそろ私も我慢せず泣いてもいいかもな、と。そして、酒井さんの描くぬいぐるみのときとぬいぐるみじゃないときがなんとも言えません。

    投稿日:2017/06/20

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  • 色々な不快感に泣くばかりだった赤ん坊は、いつしか言葉でそれを伝えたり、自ら行動して解消したりできるようになり、またそれに耐える事もできるようになって、次第に泣かなくなっていく。
    そんな子どもが、人が、泣くときというのは、気持ちを処理しきれずに心の器から気持ちが外に溢れ出すときなのだろうと思う。
    以前「そんなこと言うから仲直りできないんだよ」って子どもに泣かれた事がある。私はちょっとした言い争いの後いつまでもツンツンとしているその子に「まだ怒ってるの?」って尋ねていたのだけれど、その子は私の「ごめんね」という言葉をずっと我慢して待っていたのだろう。その子の仲直りしたい気持ちが溢れ出るまで我慢させてしまった。大泣きよりそういうのが印象に残ってしまう。
    子どもって大人が想像する以上に我慢していると思う。そして我慢している事を少し表現できなくなっている。意地を張って素直に言えないときもあるし、泣くとお母さんを困らせちゃう……そのような思い遣りの気持ちから言えないときもある。
    だから子どもが泣いたとき、いつもは無理だとしても、できるだけその溢れ出した気持ちを大事にしてあげたいと思う。その意味でこの物語に出てくる僕のお母さんは優しい。
    この物語の僕は、大切なお友達がいなくなってしまった事で、不安が心の器から溢れてしまい、またお友達がいなくなった理由を一生懸命考えて、自分の過去の行動にその理由を見いだして後悔の気持ちに満ち溢れてしまって、涙している。ぬいぐるみたちに語りかける言葉はとても素直だ。人は泣いているとき、そして目の前にその人がいないとき、いつもより素直になれる。
    一方、ぬいぐるみたちは、なきむし小僧の僕よりも少しだけ大人びている。不安になる理由は、今ここにある出来事のせいではなくて、行く先を想像したせいだし、泣きそうになっても泣かない。でも、物語で描かれてはいないけれど、帰れる場所、望まれる場所がある事を再認識し、帰る事を決めたぬいぐるみたちは、きっと安心の気持ちに溢れて、泣いたのではないだろうか。
    やねうらねずみはいつどんな時にどんな気持ちが溢れて泣くのだろう。この物語の終わったすぐ後かもしれないし、ひねくれものだから普通とは違うときに泣くのかもしれない。そうだと溢れさせた気持ちを受け止めてあげるのが大変そうだ。
    読み終えてからこのような思いを巡らせ、最後には、よく気持ちを溢れさせる子どもには溢れさせない安らぎを、なかなか気持ちを溢れさせない子どもには溢れさせられる安らぎを、溢れ出した気持ちをなかなか理解してもらえない子どもには理解される安らぎを与えてあげたいなあなんて思った。

    投稿日:2017/06/19

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  • ぬいぐるみの家出!?

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    ぬいぐるみたちが家出をしようと計画しますが…。
    持ち主の子のぬいぐるみの扱い方は、まあ幼い子にはありがちですよね。
    された方の気持ちを考えると、家出となるのもわからないでもないですけど。
    なんだかんだで「あのこ」のことを思うやさしいぬいぐるみたちのお話でよかったです。
    うちのぬいぐるみたちにもいろいろな思いがあるのかなと思ったり。

    投稿日:2017/06/15

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  • やっぱり気にかかる

     男の子に雑にされて、ぬいぐるみたちが家出!?動物園の「売店」にもどる、というのがほほえましかったです。

     家はでたけれど、やっぱり男の子が気にかかります。ネズミに、男の子が泣いていることを伝えられ、ゆらぐ気持ちがせつないですね。

     酒井さんのやさしく繊細な絵が、お話にぴったりあっていました。ぬいぐるみたち、ネズミの声が聞こえてきそう。

     家にもどったぬいぐるみたち、今は大事にしてもらってるかな、、、。
     

    投稿日:2017/06/11

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  • ぬいぐるみのイラストがとても可愛いです。
    文章が多めなので、絵本から児童書への移行にも良いです。
    うちの子はものの扱いが雑で、まさにこの本の主人公と一緒。
    大事にするように注意しても効果はなく…。
    この本では、ぬいぐるみたちが日頃の不満を吐き出しているので、
    子供には、ものを大事にしようというメッセージが直に伝わります。
    うちの子は、お片づけの時に投げる癖が少しは改善したかな??

    投稿日:2017/06/10

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  • この本にでてくる「あのこ」は、
    わが子でもあり、孫でもあり、幼い頃の自分でもあるのかもしれません。
    読んでいると、大事なものが見当たらないときの涙のしょっぱさを思い出しました。

    ぞうときりんとらいおんは、「あのこ」にはらを立てていえでをしたのに、あのこを悪く言うねずみにもっとはらを立てます。
    最後のねずみの後ろ姿がさみしそうで
    「ねずみのぬいぐるみを作ってあげたいな〜
    ぎゅっと抱きしめられるような、涙やはなやくちがふけるような・・・
    ふわふわの生地で」
    、とおもいました。

    投稿日:2017/06/14

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  • ぬいぐるみの視点が楽しい。

    大好きなぬいぐるみがなくなったときのことを思いだしました。
    たぶん旅行先の宿に忘れてきたのです。
    探しに戻りたいと泣きましたが、かないませんでした。
    いつも一緒にいたぬいぐるみがなくなるとき、
    なぜ子どもはこんなにも切なく苦しくなるのでしょう。

    小2の息子も、毎日5匹のぬいぐるみと寝ています。
    帰省や旅行のときなど、許されて2匹を連れていきますが、
    他のぬいぐるみに会いたくなって、
    誰もいない家に残されてかわいそうと、
    寝るときに泣いたことがありました。
    息子は、ぬいぐるみを本当の友達か兄弟のように思っているのです。

    誰もがもっているぬいぐるみとのかかわりや思い出。
    でも、この絵本はそれをぬいぐるみの視点から描いている。
    そうかー。ぬいぐるみの立場としては、
    こんな風に思っているのかもしれないなと思ってしまいました。
    私も息子もぬいぐるみに乱暴などしませんが、
    うっかりお茶をこぼすとか、思いもよらぬことで、
    ぬいぐるみに嫌がられていたかも。

    ネズミに子どもが泣いていると教えらえて、
    ぬいぐるみたちは家出先から男の子のところに戻ります。
    やっぱり気になるのです。やさしいぬいぐるみたちです。

    この優しさに溢れた本を読み、
    あのとき、私のぬいぐるみも戻ってきてほしかったなあと思ってしまった。
    そして息子に対しては、
    小2男子がここまでぬいぐるみに執着してよいのかなと思ってもいましたが、
    もう少しこのままでもいいかななんて思いました。

    投稿日:2017/06/04

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  • 子どものぬいぐるみへの愛

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子2歳

    男の子の乱暴な扱いに怒っているぬいぐるみたちのお話。男の子がお風呂に入っている間に家出をして、動物園の売店に行こうとしますが、男の子が泣いていることを知り、心がゆらぎます。そして、男の子との思い出の品などを見て、とうとう家に戻ることを決めます。
    男の子とぬいぐるみたちとの絆が描かれた本。丁寧な文章に、酒井駒子さんの繊細な絵が、マッチしていると思います。
    この頃の子どもとおもちゃの、大人には決して入り込めない絆が、とてもよく描かれていると思います。我が家の息子は電車が大好きで、踏切へのお出かけをよくしますが、踏切とのお別れの時には、なきむしこぞうになります。そんなに何かを想える心と、美しい涙、いつまでも大切にしてほしいです。

    投稿日:2017/06/03

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  • 優しい気持ちになれる大人の絵本

    持ち主の男の子の仕打ちに堪え兼ねて、3匹の動物のぬいぐるみたちが家出してしまいます。
    こんなことされたんだよ、ひどいよな!と口々に言い合う動物たち。
    うんうん、子供なら悪気も無くそういうことしちゃうよね・・・とすぐに情景が浮かぶような会話。
    だけど段々、今まで男の子の成長を側で見守ってきたことや、どこへでも一緒に連れて行ってもらったことを思い出して・・・。

    相手への不満が募ると、その人の悪いところしか見られなくなっていってしまいますが、
    そういうときこそ落ち着いて、その人がいないとできなかったこと、その人といて幸せだったことを
    再認識する良い機会なのかもしれません。
    お互いの存在に甘えすぎるのもいけない、という教訓もあるでしょうか。

    僕たちが街を歩いていたら人間がびっくりするよ、などと妙に現実的な設定や、
    動物であることの特徴を生かした表現の数々で、
    非現実的な物語であるにも関わらず、自然と絵本内の世界に引き込まれていきます。

    絵本という形ですが、長年連れ添った夫婦やカップルが、喧嘩したときに読むといいかも、なんて思いました。
    優しいタッチで描かれる動物たちの、微妙な表情にも胸がキュッとなりますよ。

    投稿日:2016/11/30

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  • 絵本と児童文学との過渡期に読みたい1冊!

    • カオり♪さん
    • 30代
    • せんせい
    • 福岡県
    • 男の子4歳、女の子2歳

    作者の今村葦子さんが熊本のご出身ということで、熊本支援のチャリティーブックトークの1冊として手に取ったのがきっかけです。
    以前より酒井駒子さんの絵の大ファンであったことから、発売を心待ちにしていました。

    詳しい内容はネタバレになるので割愛しますが、今村さんのテキストは、読点の位置まで熟考されていて、声にだして読むと、子どもが話しかけてくるあの独特のリズムがよく再現されていると思いました。
    また、酒井さんの描く子どもや動物の愛らしさは、まさに「酒井駒子ワールド」という感じで、物語の世界観にもしっかりマッチしていました。

    タイトルの「なきむしこぞう」は「ぞうのぬいぐるみ」=「じょう」であり、ぬいぐるみの持ち主である「あの子」であります。
    思い思いに自分を投影させて物語の世界に入ることができるところが、この作品の懐の深さであり、ゆたかさであると思いました。
    テキストの感じから、自分で内容を咀嚼して物語の世界に浸ることができるのは小学校2、3年生くらいからかな、という印象を持ちました。

    絵本寄りの児童文学、といった立ち位置で、絵本から児童文学への過渡期を迎える時期の子どもたちに特におすすめです。両方に触れることが出来る子ども時代の時期にこんな上質な作品に出会えた子どもたちは、きっとこののち上手に本とつきあっていくオトナになれるのではと思います。

    前述のブックトークではターゲットの子どもたちよりその保護者さんの反応が大きかったので、大人向けの1冊といえるかもしれません。

    投稿日:2016/11/30

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