学校の周りに並ぶ10本のもみの木。
校舎の様子が見える「はじっこくん」を除いて、のこりの9本は、通りがかりの人から持ち物をかすめとって集めるのが楽しみでした。
学校の教室からこのもみの木たちをいつも眺めている「もみちゃん」
落し物が得意なもみちゃんは、9本のもみの木にとっては、何の苦労もない「らくちんな子」でした…もちろん、もみちゃんはそんなことには気づきませんが。
ある日、校舎を見てみたくなった9本のもみの木たちは、集めたものと交換に「はじっこくん」と「席替え」をします。
日に日に「ものもち」になる「はじっこくん」。
そしてクリスマスイブの日…?
9本のもみの木は、その後いたずらを止めたのか?
物々交換でホイホイと席替えに応じる「はじっこくん」は、本当に、もみちゃんにとって、いい友達と言えるのか?
等々、いろいろな「??」が読んだ直後に頭を満たしました。
9本のもみの木が物をかすめとっている部分では、娘は「ええーっ?」と怪訝そうでした。
多少善悪の区別がつくようになったお子様とのクリスマスに。