「ターちゃんとペリカン」 ママの声

毎年、夏になると海辺へやって来るターちゃんと、去年も、今年も会ったというペリカンの心温まる交流が描かれている。
はじめは、ターちゃんが一方的に、子供の想像力でペリカンと友達だと思い込んでいると思っていました。
しかし、読みすすめると、ターちゃんが、海の中の杭に登り、長靴を片方失くして途方にくれていたら、ペリカンが見つけてくれたので、ペリカンも、ターちゃんを友達だという認識があるのだとびっくりしました。
本当にペリカンと友達になれたら楽しいことでしょう。
読んでいて、ほのぼのしました。

　野生のペリカンとこんなに傍に寄れるなんていいなあ！
　少年が潮の満ち引きを体験する様子、初めての釣りでの獲物、
ペリカンとのプレゼント交換（？）全てがとても初々しく感じました。見開きいっぱいに羽を広げたペリカンの姿は迫力ありますね。
　幼稚園〜小学校中学年位の子供に読んであげたいと思いました。

海に家族と一緒にキャンプにやってきたターちゃん。去年、友達になったペリカンと再会します。長靴を脱いで夢中でさかな釣りをしていると、波で靴がさらわれます。片方しかみつからなかったのですが、もうひとつはペリカンが見つけてきてくれます。ペリカンの描写がとっても細かく、魚をとるところは迫力さえあります。この物語を読むと、ペリカンと友達になりたい！と思いますよ〜　なくした長靴をペリカンが口の中から出してくれるところが気にいりました。

ターちゃんは今年もキャンプにやって来て、魚釣りをするために新しい長靴を履きました。去年も出会った年取ったペリカンと出会い、裸足になるために長靴を脱いだターちゃんは、ペリカンのあとに着いて古い船着場の杭に腰掛けます。ペリカンは、ターちゃんに魚の捕り方を見せて飛んで行き、しばらくすると、ターちゃんの長靴が流されて来ます。片方は何とか釣り上げたターちゃんですが、もう片方は探しても見つからなくって・・・。パッと見た感じは地味な色彩で、子供受けしそうにないのですが、生き生きとしたペリカンの飛ぶ様子に、うちの子たちは魅せられたようでした。