「はりねずみのはりこ」 みんなの声

　なかやみわさんの描くかわいいはりこちゃんがおばあさんの洋服屋「テーラーはりはり」を手伝っていますが、その様子がほのぼのとしていますので、娘もすっかり気に入ってしまいました。
　おばあさんがねずみさんやひつじさんやきじさんにそれぞれよく似合うものを作り上げますが、それらの作品を届けるはりこちゃんが最後におばあさんから素敵なエプロンをもらってみんなに見せるところがとても愛くるしく思えました。
　なかやみわさんといえば「そらまめくんのベッド」がとても有名ですが、その絵本に惹かれた方ならきっと「はりねずみのはりこ」も気に入っていただける絵本だと思います。

　最初、私がはじめて図書館で手にした時、パラパラと見て、｢女の子っぽいお話かな｣と思い、息子に読んであげようかどうか迷いました。
でも、｢『くれよんのくろくん』や『そらまめくんシリーズ』の同じ作と絵の人だから、きっとお話の内容も可愛いことだろう｣と思い、早速読んでみました。
動物に興味のある息子は、はりねずみを知ることが出来、なかなか面白そうに読んでいました。絵が可愛いので、とっても聞き易かったと思います。

『そらまめくんのベッド』のなかやみわさんの作品です。
はりねずみのはりこは、おばあさんのお仕事を手伝っています。
森の仕立て屋さん。
動物達に出来あがった洋服を届に行くたび、うらやましくてしょうがないはりこ。
動物達も色々考えてくれるけど、どうしても背中の針が邪魔をしちゃいます。
最後は、おばあさんがはりこに似合う素敵なものをプレゼント。なんだと思いますか？
小さな女の子向けのお話です。

はりねずみのはりこが、おばあちゃんの作った衣服を森の動物へ届けるうちに自分も着てみたいと思うのですが背中の針が邪魔をします。森の動物も色々と知恵を出すのですがうまくいきません。子供達も針があるからやっぱりだめなのかなぁと、あきらめ顔になりますが、おばあちゃんのアイデアで素敵な物が出来ると子供も喜びます。大人もなるほどと思いますよ。各ページに描かれた秋の草花や葉っぱの色が
子供の好奇心を引き出してくれるようでこれは何？と聞かれる事もしばしば。どんぐりのトッピングのケーキがおいしそうに見えるのは私だけでしょうか？

かわいいお話しです。はりねずみのはりこはおしゃれがしたいけどかわいい服を着てもはりですぐに破れてしまいます。そんな時おばちゃんがはりこのためにかわいいエプロンをつくってあげました。はりこは大喜びでみんなに見せに行ったのです。とってもかわいらしいお話しでした。