「これ、すごくいいよ。」と、4歳の娘を持つ姉に贈ってもらった本です。どういいのかなんて人によって違うし、正直、読むまでは、こういう類は苦手でした。が!!
……なんというか、ばかにしてたくせに、最初の一行目で泣きました。
私を生んでくれた母か、それとも9月に生まれてくる私の子供か、もしくは代々こうして全ての母親に共通する思いが続いていく事自体か、誰の姿に重ねて泣いたのかは曖昧ですが、この初めの一行が、個人的には一番ぐっときました。
思い出や感動って、あくまでも個人的なもので、他人と簡単に共有出来るものではない或いは共有なんてしたくないと基本的には思っている、どこまでもひねくれ物の私ですが、この本は決して子はかすがいだという大前提を多くの本がするように押し付ける訳ではなく、単純に、「ああ、そういえば私は女で、確かにこんな気持ちを持っているのだ、」と思わせてくれたのでした。
母という人種であろうが無かろうが、女性であれば胸に迫る思いの様なものを何かしら感じると思います。
この本がいつの世代にも読み続けられていく事を素直に願っています。