『でこちゃんとらすたくん』が面白かったので、つちだのぶこさんのデビュー作でもある、この絵本が気になって借りてきました。
カリカリさんは、はりねずみの帽子屋さん。 お店の帽子は、みんなカリカリさんの手作りです。
お客さんのご希望通りの帽子も、しっかり作ってくれます。
そのせいあってか、お店は大繁盛!! 時間も忘れてしまうほど大忙し。。。
時計はもう、午後の11時をまわっています。
ようやく床に入ってウトウトしていると、なんだかお店の外が騒がしい様子。
こんな夜遅くに誰なの?!と、カリカリしながら起きてみると、びっくりしてしまうようなお客さんが・・・。 人の好いカリカリさんは 怒る事もなく、お客さんのサイズを測り始めました。
そして、お客さんに1週間後に来るように告げると、早速 毛糸を編み始めました。
さて、1週間後・・・ あれ、太ったんじゃないの?
それもそのはず、お客さんとはお月さまだったんです。
カリカリさんは考えに考え、太っても痩せても大丈夫な帽子を作り上げたのでした。
びっくりのお客さんがお月さまという発想がユニークですね。
初めは?と思いましたが、なるほど 月は形が替わるもんなぁ・・・と。
そんなお月さまの話もしてみたり、『これは誰の帽子かな?』なんて、
子どもと一緒に考えてみるのも楽しいかと思います。
いつもせかせかしていますが、お人好しで温かい心の持ち主のカリカリさん、
そんなカリカリさんの作る帽子だから、あったかいんですね♪