あまり聞いたことがないお話ですが、これも、日本民話の一つのようです。
貧乏でまじめな若者が神社で神頼みした帰り道、赤と青のしゃもじを見つけます。
それを手にすると、どこからか声が聞こえてきて「おしりだおしり あかいほうでなでろ くろいほうでなでろ」と、聞こえてきます。
若者は、試しに通りかかった馬のお尻を赤いほうのしゃもじで『つるん』。すると、めちゃめちゃなおとのおならが出始めます。そこで、次に黒いほうのしゃもじでなでると、その変なおならはピタッと、鳴り止みました。
何と、神様がくれたしゃもじは、変な音のするおならマシーンだったのです!
やり方を心得た若者は、そのしゃもじを使って、見事素敵なお嫁さんと財産を手にする。というお話です。
イラストが田島征三さんだったので、ちょっとお下品な描写はとてもおかしかったです。