「講談社青い鳥文庫 ピアニッシシモ」 ママの声

「隣の芝は青く見える」ということわざがありますが、青く見えるだけで実際はどうかわかりませんよね。
他がよく見えるのは、ある意味人間らしい感覚かも知れません。
しかし、いざ入ってみれば少なからずそれぞれ悩みや問題があったりするのですよね。
中学生くらいのお子さんの読書にはよさそうに思いました。

中学３年生の松葉は同じ年の少女 紗英のピアノを聞いて、彼女にほれ込んでしまいます。紗英を、そして紗英のピアノを応援される自分とは違う環境に憧れを持つ松葉ですが、紗英は紗英で普通の松葉、普通の家に憧れがあるようです。
ちゃんとした大人にはたしかに自然となれるものではないですよね…。年を取るだけではなく、ちゃんとした大人になりたいものです。
後半がわりとハードな展開（暴力等々）でした。