話題の本だったので自分のために読んでみました。実際2歳の息子は興味すら示しませんでした。
かわいらしい絵と、とても分かりやすい文ですが、戦争とは一体何のために必要?征服とは一体何?ということを考えさせられる、大人にも読んで欲しい絵本です。
大きな国の大統領が他の国々を次々「せいふく」していきますが、最後に「せいふく」した小さな国には兵隊はいません。小さな国の人々は、大きな国からきた大統領や兵隊達を歓迎し、自分たちの家にとめてあげて、一緒におしゃべりしたり、遊んだり、しごとをしたり。そうして、大きな国に帰ったところ、いつのまにか小さな国での料理や遊びが流行っています。大統領ですら、自分の息子の子守唄に小さな国の歌を歌っているのです。
こうして、大きな国では「せいふく」した小さな国の文化が引き継がれているのです。「せいふく」されたのは本当はどっちなのかしら?