この絵本は、「絵本」という形でありながら1つの芸術として仕上がっている気がします。
知っている方は知っていると思いますが、2004年にボローニャ国際児童図書展で「ノンフィクション大賞」を受賞されていて、国際的にも、大変評価の高い作品です。
美術的にも、歴史的にも、哲学的にも素晴らしい作品になっています。
なので、低年齢のお子さんにはあまりお勧めできません。高学年から中学生高校生・大人まで、じっくりゆっくりページをめくって堪能してほしいと思います。
少し前に、高学年の子どもたちに科学絵本を紹介しようと思って、いろいろな科学絵本を読みあさっていて、ダーウィンの絵本もいくつか読みましたが、この絵本は科学的なところをテーマに持って行かず、ダーウィンという人の記録映画のように綴っています。
気になる方はぜひ、読んでみてください。
ピーター・シスの画力も素晴らしいので、絶対損はさせません。