絵描きのヘリオさんは、穴のあいた古いなべの絵に「らくがきするべからず」と書いてあったのに、穴をふさいだ絵を書き加えてしまいました。
すると、その絵の中のなべが・・・。
目の前の好奇心には勝てません。
「・・・するべからず」と書いてあれば、ついついしてみたくなるもの。
それも自分にとって魅力的ならばなおさら。
私が読んだ時の第一印象は「怖い」でした。
長女が小さい時に読んだのですが、やっぱり怖がっていました。
絵の中に閉じ込められてしまうのですから。
その閉じ込められた時の絵が、また恐怖をさらに倍増させるのです。
絵自体は可愛いけれど、ヘリオさんの恐怖が伝わってくるかのような絵なのです。
最後は親子二人で「ああ、よかった〜」と心から思いました。