娘の通信教育の問題の中にこの物語が引用されていました。
宮沢賢治っぽいなあと思いながら読んでいましたが、まさに宮沢賢治の
本でした。私ってすごい・・と一瞬思いかけましたが、いやいやすごいのは
宮沢賢治なのだなあと思いました。きっと誰もが「宮沢賢治っぽい」と
すぐにわかるだろうから。擬音が、よく耳にするようなものではなくて
独特なのに、美しく耳に響いてきます。透明な感じがします。
松永さんの挿絵もそれにぴったりで、なおかつかわいらしいので、娘も
にこにこしながら聴いていました(娘は自分自身でひとりでも読んで
いますが、私が一緒に読みたいのでいつでもつきあってもらっています)。
チュンセ童子もポウセ童子も優しいなあって思いました。ほうき星に
ひどいことをされたのにね。
この本を読んで何日か後に、娘がおほしさまが出てくる夢を見た、という
ので「なになに?ほうき星?」「違うよお(笑)チュンセ童子とポウセ
童子みたいなの」という、ふたりにしかわからない会話ができて
ちょっと楽しかったです。