この絵本、初版が1988の5月と、出版されてから結構年数がたっているにもかかわらず、「ナビ」で感想を書かれている方が少ないのに、まず驚きました。
面白いですよ。
しいていうと、ちょっとばかり梶山俊夫氏の字(だと思います)が読みづらいですけど…。
原作者の永井鱗太郎さんという方が、どんな方なのかちょっと調べてみました。どうも肩書は「児童劇作家」だったようです。この方の他の作品は、子供用の劇の台本ばかりでした。
「やんすけと…」は、昔話のようなお話です。これも、子どもたちにお芝居させていたのでしょうか?そうしたら、きっと楽しい芝居だったでしょうね〜。
だいたい、「つぼの中に入れたものは増えるのだ」と、わかっていながら、自らはいる人はあまりいませんよね。(ふつうは自分は1人だけでいいもの)でも、このお話に登場する「やんすけ」は、出てきたおむすびが食べきれなくてもったいないからと、自分をたくさん増やすのです。
発想が奇想天外で、ワクワクしました。
やんすけが増えすぎてどうなってしまうんだろうと、心配していましたが、最後も難なくハッピーエンドとなり、子どもも聞き終えたときホッとしたようでした。