【内容】
ケチャップ満載の列車が、今日も走っています。ケチャップを求められるままに、大盤振る舞い。さてさて、今日はどんなお仕事が待っているのでしょうか。安全確認、良し!出発進行。
【感想】
スケール感が伸び縮みする不思議な世界。ケチャップ容器の容量と、使ったケチャップの総量が、絶対に合わない…こんなケチな事を考えると、このお話は楽しめません。
小さなボトルから、池一杯のケチャップが出て、更に巨大なオムライスをデコデコにデコレーションして、そのうえトラック並みのホットドッグをおいしく変身させ、トドメに激突事故で大量流出してもいいじゃない。ファンタジーの世界なのだから。資源は無尽蔵にでてくるのよ。四次元ポケットなのよ。未来のスゴイ技術がどうにかしてくれているのよ。…そんなこと、どうだっていいじゃないの!!!
これは、気前のいいケチャップ野郎の物語。コメディーに見えるけど、本当は仏様の大慈悲の物語。神様が困った人を助けるために、いろいろに変身して足らないものを足してあげる物語。とにかく、溢れんばかりのケチャップは、愛情、慈悲、慈しみ、恵み…まあ、そんな風な、壮大な話なのだ(と、計算が合わない理由を自分に納得させている)
完全に、現実的な考え方しかできない私には、絶対に想像できない世界。今回もまた異空間を旅して、一つお利口になりました。
ケチケチしないで、愛情はたっぷり差し上げましょう。