NHKの「ぱんくろう」と「はなかっぱ」であきやまさんの絵が好きらしい息子ですが、あきやまさんの絵本ならどれでも好き、というわけでもないような(まだわからないことも多くあり)中でもこの絵本は大ヒットでした。
言葉がゆっくりペースの、3歳ホヤホヤの息子にとっても、知っているものばかりが登場。しかも、全部登場の仕方がおもしろいのです。
この季節、はっぱ拾いもドングリ拾いもだーいすき。
まめうしくんたちにとって、ドングリはこんなに大きく、その大きさにまず感動、さつまいもも、2度目読むときから「おっきいよーーーっホラっ!!」とうーんうーんといっしょにひっぱるジェスチュアを渾身の演技で。
イガクリはトゲトゲが痛いというのをホンモノは知りませんがなんとなく本とかで知ったのか、落ちてくるのをビクビク頭を抱えて防御します。
そういう反応はもはや絵本を「読む」というより遊びに近いな、と思いました。
一番笑うのは柿の場面で、柿は食わず嫌いで食べもしませんが、これを読んで以来小学校の前を通るたび、「柿はどこーー???」(大きな柿の実がなっているのが正門から見えます)と興味を持つようになりました。
そして息子の大好きなお月様も、「ど〜ん」と迫力満点に登場。
これだけ、3歳児の世界観で十二分に堪能できる「秋」を、よくぞ描いてくれたと、ただただ感服です。
ぎりぎり秋に間に合って読む機会を持ててよかったです。