私が読んでみたくて、そっと隠しておいた絵本。5歳の息子に見つかり、「読んで!読んで!!」とせがまれて、こちらもドキドキしながら読むことに…。
最初のページのパパはとっても素敵な笑顔。ママだって、ニコニコ。
でも、少しずつ、何か壊れていくような…。
それを一番感じ取っているのが息子ボイ。
毎日こういう風に壊れていく家庭の雰囲気を悟っているかのように、ボイは冷静に周りを見ている。
パパの怒りの先がボイに向けられそうになった時、ママが必死にその間に入ろうとする。
…胸が締め付けられそうだった。読む声が震えた。
王様に手紙を書いて、初めて「パパに殴られています」と秘めていた事実と向き合うことが出来たボイ。
王様の力を借りて、パパと距離を置くことが出来たけれども、やっぱり、パパが好き。愛している。
5歳の息子の言葉は
「このパパ、怖いね。でも、手から血が出ていて可愛そうだね」だった。
我が子は無条件に可愛い。でも、それ以上に、子は親の愛を求めている。それを気づかせてくれる絵本。
DVで苦しんでいる家族がいるのなら、ボイのように勇気を出してSOSを出して欲しい。DVについて理解を深めたいと思った。