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世界の国からいただきます!(徳間書店)

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ペツェッティーノ」 大人が読んだ みんなの声

ペツェッティーノ 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1978年06月
ISBN:9784769020073
評価スコア 4.53
評価ランキング 7,035
みんなの声 総数 35
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大人が読んだ みんなの声から

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  • グラフィカルな作風が印象的

     いかにもデザイナーらしいグラフィカルな作品。表紙の絵も「ペツェッティーノ」という題名も「何???」という印象です。そんな不思議さに魅かれて読み進めると、かなり奥が深い内容。自分は小さいから「とるにたりないぶぶんひん」だなんて思っていたけど、自分探しの旅で自分自身に気がつくストーリー。子供にはちょっと難しいかなと思うけれど、この図形的な登場人物たちを楽しめるのは、逆に想像力豊かな子供たちかもしれません。
     最後は、この小さなペツェッティーノを、周りのみんながうれしそうに迎えているので、笑顔で終われます。幼い子がプチ家出をして帰ってきたらみんなが暖かく「おかえり」と言っているようなイメージを受けました。

    投稿日:2013/06/14

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  • 自分探しの哲学

    「じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし」という副題に惹かれました。
    『Pezzettino』が原題。
    オレンジ色の四角がペツェッティーノ 。
    自分を、誰かの部分品に過ぎない、と認識していたので、
    その誰かを探しに行くのですね。
    そして出会ったのが、不思議な生き物たち。
    おそらく、動物や鳥や魚でしょうが、それらが、モザイク状の造形で登場します。
    あたかも、部分品の集まりのような姿で。
    もちろん、どの生き物たちも、自分ではない、とあしらいます。
    思い余って訪ねた相手から、「こなごな島」へ行く事を勧めてもらい、
    行った先での出来事が、なかなか衝撃的です。
    自分探しの哲学、でしょうか。
    さらには、ラストの光景が、何とも温かいです。
    やはり後半の展開が滋味深いです。
    やや抽象的で難しいですが、小学生くらいから大人まで、体感できると思います。

    投稿日:2018/06/13

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  • 部分品が大海原に出て行くページの大海原の模様、

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子2歳、男の子0歳

    よく見る模様なんですけど素晴らしい模様です。大海原に出て行く様子が物凄く伝わってきます。レオレオニさんの絵本は、全てのページの絵が額に入れて飾っておきたいくらい美しい。自分探しとか言ってる大人の方に是非読んで欲しい本です。

    投稿日:2014/10/17

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  • 彼の名前はペツェッティーノ。ほかのみんなは大きくて、思い切ったことも素晴らしいこともできた。彼は小さくてきっと誰かの取るに足りない部分品なんだと思って、確かめてみたが…
    話の展開がなかなか面白い。本当は、誰かの部分品だろうと思わせる表現だが、実のところはどうなのでしょうか。それぞれがいろいろな色の四角からできているという発想がなかなか素晴らしい。ありそうでなさそうな、ないだろうけどありそうな、はっきり言って、なんのことかよくわからなくなってしまった。それが、このお話の面白いところだと思う。

    投稿日:2013/07/10

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  • 自分を好きになること

    色の鮮やかさに惹かれて開きましたが、シンプルな表紙からは想像もつかないほど深い内容の絵本でした。

    その中に含まれているメッセージは一見大人向けに感じますが、
    小さな子は純粋に色彩で、少し成長した子はペツェッティーノの冒険物語として、一生楽しむことができると思います。


    ペツェッティーノには、手も足も、表情もありません。
    だからこそ、きっと子供たちは彼の気持ちを想像します。大人ならば自分に重ね合わせるかもしれません。

    ペツェッティーノの心の中は、見る人によって大きく変わるかと思いますが、
    私には、“自分は何者だろう”と考え行動する彼の姿は、悲観的なものには見えませんでした。
    彼は好奇心旺盛で行動力があるし、結果を恐れずに船に乗る姿はとても勇敢でした。

    けれども、こなごなになった後の一文で、あっと思いました。
    “「ぼくは ぼくなんだ!」かれは おおよろこびで さけんだ。”

    ペツェッティーノはずっと、世界でたった一人しかいない自分を、好きになりたかったんだと思います。
    小さくて何の特技もない自分でも、誰かの一部でなく世界でたった一人しかいない“ペツェッティーノ”だと分かった時、初めて自分の事が好きになれたんじゃないかなと。

    はしるやつ、つよいやつ、およぐやつ。
    彼らも、一見似ているようで、全く違う色で出来ています。
    みんながみんな、世界でたった一人の、大切な存在です。

    自分を好きになり、他人を認め合う事が出来れば、世の中はもっと素敵になるだろうなと思いました。
    だからこそ、“ペツェッティーノが うれしそうだったから みんなも うれしかったのさ”というおしまいには、とても優しい気持ちになりました。

    投稿日:2013/06/30

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  • 思春期に自信を持つためにも・・

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    自分に自信のないペツェッティーノが、自分は部分品だと思い相手探しの旅に出かけます。
    しかし、自分も部分品の集まりである一人の自分だと気づきます。

    このペツェッティーノの旅は、思春期の子供の自分探しや、
    特技がなくて自信の持てない大人の人の悩みにも思えます。
    本当の自分なんてものはなく、今あるその姿が自分そのものなのだという強いメッセージに、とても共感しました。
    どんな姿でも、その姿を受け入れてくれる友達に囲まれていれば幸せなのです。

    これから難しい時期を迎える息子たちのために(長男はその時期に入っていますが)本棚にそっと置いておこうかなーと思いました。
    小さいときに読んでもピンとこなかったかもしれないけれど
    今読むと、彼にも感じるものがあるような気がします。
    親からは直接言えないメッセージが詰まっている一冊でした。

    投稿日:2013/06/29

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  • 将来、うちの娘たちにも

    自分は「何かの一部」ではなく、
    「自分は自分なんだ」ということを教えてくれるお話です。

    こなごなじまに行ったペツェッティーノは、
    自分自身も、いろんな部分が集まってできていることに気付きます。
    全部併せて自分、ということですよね。
    とても抽象的ですが、とても深いお話で
    読めば読むほど、昔の自分を思い出しました。

    「自分って何なのか?」
    自信がなくて、悩みに悩んだ10代・20代の頃の自分を見ているようでした。

    何かの一部でありたい気持ちと、自分は自分でしかない気持ち。
    前向きに受け止められるようになった時、人は一歩前に進むことができるような気がします。

    もし私が10代の頃にこの本と出合っていたらハッとしたのではないか?と思います。
    もちろん、悩みに悩んだことも含めて今の自分があるので
    悩むことは大事なことだと思っています。
    でも、悩みを軽くしてくれるものの存在は貴重です。

    将来、うちの娘たちも自分について悩むようになったとき、
    そっとこの本を添えてあげられたらいいなと思います。

    投稿日:2013/06/29

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  • 待っていた友だち

    ペツェッティーノが自分探しを終えて
    こなごなじまから帰ったとき、ともだちがひとりのこらず
    彼をまっていた。

    たった一言ペツェッティーノが「ぼくは あなたの ぶぶんひん
    ですか?」と聞いただけの彼らが一人残らず待っていてくれた
    なんて!と驚きとともにとても嬉しかったです。

    それだけペツェッティーノの姿が必死で彼の帰りを気にかけながら
    待ちたいと思わせたのか。彼らも大きかったり、山を登れたり
    つよいやつでも自分自身を思い考えたこともあったのかなと
    思いをはせました。

    ペツェッティーノには、小さくてもちゃんと名前がある。
    部分品だったら部分品ひとつひとつに名前はないと私は思う。
    彼が立派な個体であることは最初から分かっているのだから
    見た目だけで自分は誰かの部分品なんだって思わなくても
    良かったのではないか。

    そう彼を思わせたのは小さくて他のみんなのように
    思いきった、すばらしいことが出来ないと
    思い込んだからじゃないかと思います。
    おうおうにして自分探しとは自信探しなのかと
    思います。

    ペツェッティーノ諦めずによく頑張ったね。

    投稿日:2013/06/26

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  • 今になってわかること

     自分というものが良くわからないのは、子どもだけでなく大人にもあること。私も 自分が好きなものを習いに行ってたとき、みんなと一緒にそろえることができなくてひどく落ち込んだ。けれどよくよく考えてみれば、それが自分なのだから合わせられないことで悩むより、合わせなくて済むものを好きになろうと考えた。ずっと生きてきて今になって今さらという感じもしたが、今わかればあとあとの人生楽になります。
    そのあとこの『ペツェッティーノ』をよんで、ああこれだと思った。

    投稿日:2013/06/14

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  • 不思議な物体

    • キャッティーさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子6歳、男の子3歳、女の子1歳

    表紙から、不思議な感じを醸し出しています・・・
    ねずみでもなく、うさぎでもなく、かえるでもない。
    何だか得体の知れぬ物体が立っているではありませんか。

    走る、強い、泳ぐ、登る、飛ぶ、賢いやつ。
    自分は、誰の部分品でもない。
    彼は、自分探しの旅に出た。

    粉々島へ行く海は大荒れで、独特の雰囲気を醸し出している。
    ついた粉々島で、彼は自分を見つけることが出来たかな?

    他の誰かがすごいやつでも、気にしない。
    ちっぽけでも自分は自分!認めてくれる者はきっといる。
    そんなことを気づかせてくれた1冊でした。

    投稿日:2011/12/15

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