この絵本を見ていると、「懐かしいね」と娘。
実は、娘が小学生の時の国語の音読で世話になったお話。
少年が、自転車をなくして想うこと。
それは、いかに今まで自転車と一緒にいたのかを、四季折々の風景と共に思い返しています。
そんな時に出会ったのが一匹のトカゲ。
自転車をなくしてしまったイライラを、八つ当たりでトカゲのしっぽを切ってしまいます。
後日、自転車も見つかって、しっぽが生えたてのトカゲと再会します。
「やい トカゲ、せっかく はえた しっぽ なくすなよ。」
今思えば、これは少年自身に言った言葉かも知れない。
(大切な自転車 もう なくすなよ。)って。
淡い色彩でかげろうのような絵が、読む人の想像性を引き出してくれます。
絵を楽しむことより、お話を聞いて自由に想像出来る小学生のお子さんにおすすめ。