アンデルセンの童話を、いわさきちひろさんの絵で楽しめるシリーズの一冊。
アンデルセンの原作はあまりにも有名。
いわさきちひろさんの挿絵が見事としかいいようがありません。
簡単な線で描かれているのに、少女を惹き付けてしまった「赤い靴」が本当に美しいのです。
少女のおかした罪に対して、あまりに罰が重すぎるとよく言われます。他の作品を読んでもわかりますが、この作者は女性の虚栄心に対してきびしいですよね。
それでも、このお話の持つ魅力は不思議と色あせません。
説教臭さより、靴に踊らされ続ける少女というモチーフの詩情が人を魅了するのでしょうか。
そんな童話の美しさを完璧に絵画として再現してあります。
おすすめです。