モーリス・センダックのファンの方の書評で、評価の高い絵本でしたので、期待して読みました。
1回目を読んだ時は、ストーリーに若干違和感があって、子供の反応は絵が楽しいというものでした。
でも、何度か読むうちに、センダックの独特の世界にひかれ、またそのリズム感のある文章にも魅了されつつあります。
お話は、主人公のミッキーが、まよなかにあんまり騒がしいので「うるさい」と隣にどなったら、真夜中の台所に移動してしまうところから始まります。
そこでは3人のパン屋さんが、朝のケーキを作っています。
それから、ミッキーの冒険が始まるのですが、こういう奇想天外なストーリーは、なかなか日本ではおめにかかれません。
ファンタジー好きの、特に男の子には受けること間違いないと思います。
そして、センダックの描く絵は、とても楽しくて何度見ても飽きることがありません。
だって、摩天楼がジャムの瓶とか調味料入れで描かれているのですから、たまりません。
アメリカンテイスト溢れる絵なので、万人に好まれる絵だと思います。
最初の印象は三ツ星だったのですが、今は五つ星です。
こうした読み方、感じ方が出来るのも絵本ならではの世界だと感じています。
ファンタジー好きのお子さんにオススメします。