ページをめくっても、めくっても、そこには命の危機にさらされている子どもが描かれています。黒の細い線だけで綿密に描かれた不気味な絵を見ていると、底知れぬ不安な気持ちが湧いてきます。
とても残酷なシーンの連続に、何とも言えない気持ちで読み終えました。
が、普通の暮らしの中にあっても、命とは本来儚いものなのかもしれないとも思いました。
子どもから目を離してはいけませんよ、と言っているのかもしれません。
文章はリズミカルな短文です。それが余計にこの場面の続きを想像させ、恐怖心を煽られているようにも感じました。