小5の息子の夏休みの読書感想文のために購入し、
息子と一緒に読んだ一冊ですが、
大人でも物語の中に吸い込まれていく
とても深い小説です。
「白い犬」と題名にあるので、犬関係かと思い、
犬好きの息子に選んだ一冊でしたが、
認知症、友情、動物愛護、家庭、出稼ぎ、戦争、教育。
あれよあれよという間に一気にいろんな社会問題が
どっと押し寄せてきて、
でもストーリーがしっかりしているので、頭が混乱することもない。
特に戦争をめぐる箇所でのジェシーの受けたショックや、
同い年のいとこに対する思いなんかは、
息子はとても共感できたようで、読書感想文にもその部分を主に
書いていたようです。
昔のことは過ぎ去ったことだけれど、
それだけで済ませてはいけない。
今の社会問題と同じくらいの重みがあるんだということを、
切に感じされられる一冊です。