荒井良二さんがチロルのマルス村やアルムの山を訪ねたルポ番組を見ました。有名な「ハイジ」の山は、こんなところだったんだと思いながら。番組の中でも荒井さんのチロルくんのアニメが盛り込まれていましたが、あの映像を思い出しながら、あの風景が荒井さんの中でこんな世界に昇華したんだ、と思いながら、この絵本を改めて見てみると、気付くことがいろいろあります。
中でも、チロルくんとエーデルとりんごの木の交流の中に、マルス村に生きる人々の地道で誇り高い暮らしや家族の深い愛情が投影されていたんだな、と思いました。いつまでも手元に置きたい本です。