いきるためには、たべものが必要なのとおなじくらい、
光や、色、物語・・・つまり芸術が必要なのだということを教えてくれる絵本です。
「なにしているの?」とほかのねずみに言われながらも、フレデリックが自分の役割として、光、色、ことばをあつめて芸術を作り出し、ほかのねずみたちに力をよみがえらせること。
みんなと同じように働かないフレデリックを、ほかのねずみたちが少々疎ましく思いながらも排除せず、たべものやすみかを分け合い、いっしょに生活すること。
その両方がきちんと描かれていることが、すばらしいと思います。