十五夜の本としてセレクト。
さる、きつね、うさぎ、かわうそは、常々人間になりたいと願っていて、
人間にいいことをしたいと思っています。
そこに、瀕死のおじいさんを見かけた彼らは、手厚く看病するのです。
何もご馳走を持って来れないと悟ったうさぎの行動は衝撃的ですが、
その思いに心打たれます。
お釈迦さまの計らいに救われます。
思わず月の姿に手を合わせたくなります。
やはり子どもたちに伝えたいおはなしですね。
なぜ月にうさぎが住むのか、という、お釈迦さまの説話は
瀬戸内寂聴さんの『月のうさぎ』でも語られていますので、
比べてみると、味わい深いです。