ブッククラブから届きました。
日常的な生活で接する動詞が1ページに一つずつ書かれ、それに対応する絵があります。絵は味があります。
しかし、「言葉」を題材にしている本にありがちなことですが、翻訳するとどうしてもその価値が下がってしまいます。この絵本でも然りです。
例えば、「すすりなく」というページがありますが、日本の子供たちにとっては、まず「なく」ではないでしょうか。絵では子供は実際にすすり泣いていますし、原文では、そういう意味の動詞が書かれているのでしょう。同様のことが「くすくすわらう」についても言えます。
また、「いびきをかく」「くちぶえをふく」というページがあります。日本語では動詞だけでは表せない表現なのでこれはいいのですが、「くしゃみ」「あくび」「うがい」というページは名詞になってしまっています。これらはすべて「〜をする」とつけなくてはならないところですが、くどくなるため削ったのでしょう。
息子も残念ながらほとんど興味を示しません。
この絵本は原文で楽しむべきものだと思いました。