舞台は国立競技場も存在する、現在の東京都心。
古今東西、健脚・元気が自慢な昔話の登場人物達がマラソンレースに挑みます。
金太郎に桃太郎、孫悟空にダルタニアン、メロス、モーグリ、ピノキオ(速いのか!?)もいます。
透視図法で細かく描かれた都心の景色の中を、これまた小さく細かく描かれた人物が走ったり、応援したり、関係ないことをしたり。ビルの屋上には、そのビルに関係のある「何か」が並んでいたり。絵探し、物語探しの楽しさも味わえます。
選手達の行動もユーモア溢れていて、「オイオイッ!」と突っ込んでしまうことも。
遊び心いっぱいの、とっても楽しい一冊でした。
虫眼鏡を持って読む事を、お勧めします。