レビューを書こうと思って机上に置いていたら、夫が見つけて
何事!?妻、錯乱したか!といった様子で呆れていました。
サブタイトルに「狂言えほん」とあって、ようやく誤解が解けました。
そう、衝撃的な題名ですが、美人と対極の「ブス」ではなく、
「附子(ぶす)」という不可思議な物のお話です。
けちな主人が太郎冠者と次郎冠者に留守番を頼みます。
そして、不可思議なつぼを見せて、これは毒入り、絶対触るな、と
念押しします。
さあ、留守中の太郎冠者と次郎冠者の取った行動とは?
原作が狂言なので、やはり音読するとリズムがいいですね。
言葉遊びもたくさん。
実は中2の英語の教科書に、『A Pot of Poison』という
和尚さんと小僧達(安と珍と観)バージョンのお話があるので、
今度実習で行く中2のクラスで読んでみようかと
密かに企んでいるところです。
(割り当てられた朝の学習時間15分ではきつそうなんですが。)
現役の中2の長男は興味を示してくれましたが・・・。
小6の次男は教科書の『柿山伏』に関連して、
本物の狂言の『附子』をビデオで見たそうで、
また違った意味で手に取っていました。
狂言はそれだけでも良く練られた面白さがありますが、
それを見事に絵本化してくれた内田麟太郎さんと長谷川義史さんに感謝です。