なにか困ったときには、作戦を練る。たとえば、部屋が散らかりすぎたときなど、まず何からはじめて時間はどれくらいかかるか、片づけに必要な音楽は何にするか。
深刻でないことでもすこしの工夫でなんとかやりすごせるかもと思う一方で、なにをしても同じ結果、神様がきめたみちからは外れないことも同時におしえてくれるような絵本でした。
片づけた部屋もまた、散らかってしまう。また片づけて、またもとに戻って。失敗して挽回して、失敗して、挽回して。
この本の続きをかんがえるなら、また、動物園の檻から抜け出す作戦をシマウマもトラもまた挑戦するかもしれません。
こどものときにはわからなかったことでも、そのこどもが大人になって、こまったときこの絵本をよんでいたら、それがたすけになるかもしれません。こどものことばでそれを伝えることは本当にむづかしいと思います。
大人になると痛い目にもあうかもしれませんけど、絵本をたくさん読んだこどもだったらそれが小さな痛みに変えられるような気がします。
デジタル化された現代でも、人間は機械のようにデジタルで信号のやりとりができません。電気がないところでゲームができなくても絵本があればこどもは楽しいかもしれません。