表紙の赤い色・・はなんでだろう?と思い読みました。
赤い色は優しい友達の色・・悲しい友達の色・・
でも・・この色があればコハリネズミは一人でも強く生きていけるのかもしれない・・・
たった一人でも自分を認めて愛してくれたら強く生きていけるのかもしれない・・
そんな・・読み終わった後考えてしまうお話でもあります。
6年生の子ども達と楽しみました。
泣いてしまう子はいませんでしたが、始めはコハリネズミと出会う動物たちに文句いったり元気に見ていた子どもたちですが、
コハリネズミの求める友達ってできるんだろうか?と心配になってきた子どもたち口数は少なくなり・・『無理なんじゃないかな?』という暗い気分さえ感じられました。
友達がいないというのは・・・すごくつらいことだと一番分る子ども達です。
お母さんはどうして『友達は抱きしめてくれる人・・』なんて言ったんだろう?と出来ない注文に腹もたてているようでした。
最後に出会った友達・・・
良かったのかどうなのでしょう・・
読み終えた後も重い気もちは残るのですが・・・歩きだしたコハリネズミの姿を見て何かを感じると思うのです。
読み手の年齢も選ぶだろうし・・悲しいお話だけど・・何か心に残るような気がして「友達」や「愛情」「優しさ」「強さ」を考える時読んでほしい本だな・・と思います。