原作の「ハイジ」は長編の物語です。
そこからエッセンスを取り出したお話だから、上下巻という珍しい構成になったのでしょう。
それでもあらすじを追いかけている様なところが否めず、展開の飛躍は気になりました。
それでも、それを埋めるのが、布地に丹念に縫い上げた絵の質感と布地の空白部分です。
旋律と余韻が縫い込まれた中に、原作への思いを感じました。
上巻は、ハイジがアルムの山で暮らすようになってから、様々な出会いや別れがあって、ドイツのフランクフルトに移り住み、再び山に戻って来るまでのエピソード。
当然下巻を読まずにいられません。
QRコードを使って、朗読音声と効果音楽を聴くことができるのも、とても豪華なプレゼントです。
関わった人達の思いが伝わってきました。