やぎたみこさんの絵本は本当に絵もお話も優しさに
あふれていて大好きです。
この「かえるのほんや」の絵も、本屋さんのなかの
こまかい描写や、外での冒険の情景がとてもひきこまれ
大人が眺めていてもとても楽しいです。
全てのシーンが飾っておきたくなる感じです。
私は小さいころ母の通っていた手作り絵本のサークルに
よく連れていかれました。大人たちが一生懸命絵本を
作っている中、子供たちは横で画用紙に落書きをしていたのですが、その何でもない絵におはなしをつけると
親たちが字を書きこんでくれて、丁寧に製本をしてくれていました。
それをみんなで披露したり、続きを考えたり。
製本作業は手作業で厚紙やガーゼやのりを使って
何日もかけたりして、大変だったと思うのですが、
ただの落書きを立派な絵本に何冊も作ってくれていました。
このお話を読んで、すっかり忘れていたそのころの
情景がたくさんあふれ出てきました。
コロナ禍でなかなか実家に帰れていませんが
今度実家でその絵本たちを引っ張り出してみようと思います。
帯の「ほんがあるって すばらしい」
本当にその通りだと思います。
そんな素晴らしい子供時代を送らせてくれた
母に感謝です。
翻って私は自分のこどもにそこまでしてあげられていなくて反省の日々ですが、時間がある限りこの絵本ナビを通して絵本に触れさせてあげたいなと思っています。