この国いちばんのケーキやさんだとは思えないほど、むすっとした
表情だったコーラ・リー。
しんじゃってゆうれいになって出てきます。
寂しかったのかなあ。すごくナイーブな人だったのかなあ。
でもそんな「いつもレモンを食べたみたいにクチをすぼめ」たような
顔をしていたら、誰だってお話したいなあという気持ちには
なりにくいですよね。
アニーみたいな気概のある、そうして優しいシェフが、
コーラ・リーのお店を買い取ってくれてよかったなあと
思いました。
まだ小さい娘は(小さいがゆえにまっすぐですので)、このナイーブさ
がわからなかったようで。
この絵本も先に読んでいたのですが「いい絵本だよ」ではなく
「ゆうれいになっちゃう怖い絵本だよ」と、私に教えてくれました。