最近読む絵本は、どうもお菓子とか、ケーキとかよく出てきます。子供たちが読みたがるせいなのか、自分が食べたいだけなのか…。
このケーキ屋さんの話は一風変わっていて、ただ「おいしいケーキを作って、認められる」という話じゃなくて、おいしいケーキを作ることができたケーキ職人のコーラ・リーという人は、物語の最初に死んでしまうのです。(オーマイゴー!)
こういうパターンのお話は絵本では初めてではないですか?
ただ、主人公が死んで幽霊になってしまったかろと言って、おどろおどろしかったり、悲しい物語仕立てになっているというわけではありませんでした。
むしろドタバタとコミカルな会話が続いて、楽しくも温かい結末になっています。
新たにやってきたケーキ職人・アニーに、ケーキの味のことでうんちくたれているコーラ・リーの表情が何ともいえず面白いので、このあたりのページはじっくり見てほしいですね。