前回の「こぶまきのまき」は冬の江戸の町でしたが、今度は春爛漫。ひらたおでんがこぶへいと一緒に、心篤い話を繰り広げます。
花見をしつつ茶店のおみっちゃんに心ときめかせているひらたおでんの耳に、「たすけて〜」の声。
急いでいくと、今回は言いがかりをつけている方もつけられている方も、妖怪絡み。そこをおでんが鮮やかに解決!
江戸の町の様子や、妖怪が自然に住んでいるような様子も子どもにはおもしろいようですが、何にウケたかというと、一番は「ひらたおでんがぁ〜、にやりとわらえばぁ〜、さくらのはなにもォ〜、はなちょうちん〜」という唄です。
こういう謡のような調子のいいのがあまりない中で、これは珍しく、地の文の調子も良くて、子どものお気に入りになりました。