沖縄の昔話だそうです。絵を見ると家のつくりや周囲の風景でそこが沖縄であることがよく伝わってきます。
昔話なので、物語はとてもしっかりまとまっています。
再話も、私が個人的にとても好みの文章をお書きになる小澤俊夫さんも入ってらっしゃるし、文章的には何らいうことはありません。
が、しかし!です。
内容的に、こういう生き方って、どうよ。と思ってしみました。他力本願的なのはどうも…。
「幸運」を借りただけで、「かにじょうまん」に意地悪したとか、殺したとかいうわけではないのですが、このおじいさんとおばあさんに、言いたい「自分の人生、それでいいのかー!?」
子どもたちに読むと、自分のそういう気持ちが出てしまって、面白く聞こえなさそうなので、他人様には読めなかな〜。
あまり、奇想天外で笑える話というわけでもないので、小さなお子さんには向かないかもしれません。