ある家族が、くまがりに行くお話です。
途中で、いろいろな障害物に行き当たりますが、いつもみんなでくぐりぬけていきます。その時の様子が、擬音語で表現されています。草原は、「カサ、カサ、カサ」川は、「チャプ、チャプ、チャプ」という具合です。音を真似していってみると、とても楽しいです。
最後、ほら穴で、大きなクマに遭遇します。みんな怖くなって、今来た道を順に引き返していきます。すんでのところで、家に逃げ込みます。
柔らかいタッチの絵で、家族それぞれの表情がとてもよく描かれています。また、カラーページ、と白黒ページが交互にあらわれ、全体のリズムをとてもよくしています。
また、最後ひとりほら穴に引き返すくまの後姿が、何とも言えずさびしそうで、余韻の残る絵本です。