最悪の誕生日になって、自分が不幸のどん底にいるような思いをしているさくらこです。
読んでいる子どもたちもきっと共感しているでしょう。
お母さんに「さみしくない?」と聞かれて、そんな聞きかたされて、「さみしい」なんて言えないと心で思っているところなんて、
大人の私でも「そうだよ」と言いたくなります。
でも、この地球のどこかでは、戦争があって、家も壊され食べ物もなく、逃げ回っている子どもたちがいると知ります。
そんな子どもたちに比べて、自分の寂しさや怒りは取るに足らないものだと思うのです。
読んでいる子どもたちもそう思いながら読むでしょう。
自分がどんなに幸せなのか気が付く事も大切ですが、だからといって我慢ばかりしなくてもいいと思います。
戦争で家をなくした子どもたちにも、なんらかの幸せがあるでしょうから。
幸せ、不幸について考えさせられる本です。