草木も生えない孤独な山、ある日休憩に来たとりのことを好きになります。山に住んでほしいと頼みますが、草木の生えない山に住めるわけがない・・・。しかしとりは移動の際には必ず休憩に立ち寄ると約束します。自分の死んだ後も子孫を寄越すと。それでも山は満足出来ず思いは募るばかり。ある日、とりが種子をもって山に立ち寄ったところから、山が変わり始めます。
木の遠くなるような長い年月のお話です。その長い間の山の孤独を思うと読んでいて心が苦しくなりました。とりの優しい気持ちにも感動します。読み終わった後、心からよかったと思い、静かな感動につつまれました。
幼稚園でこの本を借りてきた娘は、静かに聞いていました。どう思ったかはわかりません。