いとう ひとしさんの作品は数多く出ているのですが、今まで読んだことがなく、この作品が最初になります。
ルラルさんシリーズは、現在6冊。
2001年9月の「ルラルさんのにわ」「ルラルさんのバイオリン」「ルラルさんのごちそう」の3冊が第1弾のようです。
ルラルさんは、自慢の芝生の庭に誰かが入ろうとすると、得意のパチンコで追い払うのです。
キツネ、ネコ、ネズミ、カメ、ヤモリ、鳥なんかがひっくり返ったり、逃げたりで大変な騒ぎです。
ある日、庭に大きな丸太を発見したルラルさんが、蹴ろうとすると、何とそれはワニ。
何ら脈絡のないワニの登場から、物語はナンセンス物語に一気に突入し、最後のページに登場する動物の数と言ったら、それこそ有り得ないもの。
我家では、誰もナンセンスのジャンルは好きでないのですが、この類だったら結構楽しめます。
絵の色調が、何処かにしかわ おさむさんに似ているところが、受け入れられたのかも知れません。
年中ぐらいまでの読み聞かせにピッタリの作品だと思います。