スロヴァキア地方に伝わる民話を再話した作品。
他にも内田莉莎子さん再話の『12のつきのおくりもの』があります。
善良なマルーシュカは、まま母とその娘ホレナから激しい嫉妬を受け、
厳寒の冬の森へ行かされます。
でも、不思議な12の月に出会い、無事帰り着きます。
何度もされるいじわると、そのたびに繰り返される不思議な出来事。
民話らしいリズムが心地良いです。
あとがきにも書かれてありますが、
この作品では、大自然の持つ厳しい冬の森の様子がとても強調されています。
画面いっぱいに描かれた雪の様子から、その凍てつく様子が伝わってきます。
どこまでも清純で働き者のマルーシュカの様子にも心が洗われるようでした。