空を飛べると思い込んでいるペンギンと、ペンギンは飛べないということを知りながらもペンギンに力を貸す男のお話。
鉛筆画というシンプルさと、ところどころに散りばめられた色…とても印象的で美しい絵です。
ゼバスティアン・メッシェンモーザーさんの鉛筆画も素敵なのですが、関口裕昭さんの訳もとても素晴らしいと思いました。お話の雰囲気を壊すことなく、むしろその世界観を広げているような気がしました。
信じること、努力すること、失敗を恐れないこと。
このお話の意図するところは、この辺りにあるのかもしれません。
だけど、私は単純に、このありそうでない非現実的な日常がとても楽しく感じました。
図書館で借りてきて読みましたが、購入しようと思います。