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おだんごスープ」 けいぼんさんの声

おだんごスープ 作:角野 栄子
絵:市川 里美
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1997年11月
ISBN:9784033307800
評価スコア 4.83
評価ランキング 156
みんなの声 総数 41
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  • しあわせのスープ

    絵も文も美しい、丁寧に作られた宝石のような絵本。

    真っ暗な部屋、とうに枯れてしまった花瓶の花。
    猫背のしょんぼりしたおじいさん。
    そんな悲しい絵に、少しずつ光が射し、おじいさんの表情は生き生きし始め、おしゃれになってゆく。
    そして花瓶には真っ赤な花が。

    たとえ自分の取り分がほんの少しになっても、動物たちや子供たちに、わけへだてなく惜しむことなくスープを与え続けるおじいさん。
    みんながおいしそうにスープを飲む場面の、なんと幸せそうなこと。
    「受くるより与うるは幸いかな」
    という言葉を思い出します。

    息子は無邪気に
    「おじいさん、さみしかったけど、おともだちいっぱいできてよかったね」
    どんなに寂しくても、人は他人とつながっていなければならないのだ。
    それは、自分の心がけ次第なのだ。と、思いました。

    息子が
    「あ、赤ちゃんがお人形忘れている」
    と指差した最後のページには、べとべとに汚れたおじいさんのナプキンと小さなぬいぐるみ。それを微笑みながら見ているおじいさん。
    一つ前のページには、おじいさんのナプキンを借りてエプロンにして、顔をお皿に突っ込むようにして、夢中でスープを飲んでいる小さな子供の絵が。

    きっと、この子は明日もおじいさんのところにやってくるでしょう。
    明日がある。なんて素晴らしいことでしょう。

    投稿日:2009/11/10

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