新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ラストリゾート」 ジュンイチさんの声

ラストリゾート 作:パトリック・ルイス
絵:ロベルト・インノチェンティ
訳:青山 南
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2009年09月
ISBN:9784776403708
評価スコア 4.57
評価ランキング 5,797
みんなの声 総数 6
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  • 理解に時間のかかる絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    絵が、ロベルト・インノチェンティの作だったので読んでみました。
    絵の凄さは相変わらず。
    また、作品自体も非常に面白い趣向のものでした。

    物語は、主人公である作者が、想像力を無くして迷い人として、辿り着いたのがこの不思議なラストリゾート。
    ここで出会ったのは、恐らく、作者自身が大きく影響を受けたであろう人物達。
    最初は、その登場人物が全く分からなかったのですが、巻末のあとがきを読んで何となく分かった感じです。
    「釣り好きの男の子」はハックルベリー・フィン
    「片脚の船乗り」は「宝島」のロング・ジョン・シルバー
    「白いドレスの女性」は人魚姫
    あたりは、直ぐにピンときたのですが、他の多くの人物にはなかなか理解が及びませんでした。
    もっと、その背景にある物語を知っていれば、物語に付随した絵の楽しさも堪能できて、見応えがあると思うのですが、その点が非常に残念です。

    さらにあとがきに、
    登場する絵描きは
    「わたしこと、ロベルト・インノチェンティです。
    この本は、どこかへ行ってしまった想像力をみつけるまでの、わたしのお話です」
    とありました。
    やっとこの文章を読んで、なるほどと納得出来ました。

    海外の文学を多読していて馴染んでいる人なら、この作品には入り込みやすく楽しめると思いますが、知らないと理解が覚束ない作品かも知れません。
    ただ、こんな物語を想像するだけで、ウキウキしてしまうのは私だけではないはずだと思います。

    投稿日:2010/10/17

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