もう10作目なんだぁ…。このシリーズを初めて読んだのは、今は中学生の息子が本当に小さかった時でした。「ともだちや」のマネをして、なぜかハンディモップ(柄が伸びるはたきのようなタイプ)をかついで「ともだちはいりませんかぁ?」なんて舌っ足らずな口調で歩き回っていたのを思い出します。新作が出るたびオオカミとキツネの友情は固く固くなっていきました。そして、節目でもある10作目のこの「ともだちごっこ」は、コピーをつけるなら「きまぐれなテンの女の子に振り回されるキツネ!オオカミとの友情は?」という感じ…。このテンの女の子がすごーく可愛いんです。こどもの無邪気な様子とも取れますが、まだ幼い恋をして、可愛いやきもちをやいてわがままを言う女の子にも見えます。まだ恋の話は聞かないけれど、あんなに小さかった息子も女の子に振り回される日が近いのかな?とこの絵本と共に成長を感じたりします。ちなみに今6年生の娘は、登場人物たちの表情にページをめくりながらニヤニヤにこにこ…オオカミに打ちあけるシーンでは声をあげて笑っていました。絵もいいんですよねぇ…。結局、ともだちごっこをしていたキツネとテンだったけれど、本当の友達になれたのでは…と最後は微笑ましかったです。
いくつのお子さんでも、大人でも楽しめる絵本です!