話題
むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

  • 笑える
  • 全ページ
  • ためしよみ
新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり

トマスと図書館のおねえさん」 アダム&デヴさんの声

トマスと図書館のおねえさん 作:パット・モーラ
絵:ラウル・コローン
訳:藤原 宏之
出版社:さ・え・ら書房
税込価格:\1,540
発行日:2010年02月
ISBN:9784378041230
評価スコア 4.42
評価ランキング 12,328
みんなの声 総数 11
  • この絵本のレビューを書く
  •  モーラさんはメキシコ移民の祖父母の影響を受け、スペイン語を第一言語とするアメリカ西南部の貧しい人々をモデルにした作品が多い方だそうです。
     この作品も実在の人物トマス・リベラ(カリフォルニア大学バーサイド校学長を務めた方)の実話です。

     トマスは、1935年、テキサス州クリスタル市に生まれました。
     両親は移民労働者(雇われ農業従事者)でしたが、こどもたちの教育にとても熱心でした。

     毎年、夏の間テキサスから1000キロも離れたアイオワの農園に、家族で移動し働きに行きました。
     両親が、トウモロコシ畑で収穫作業をしている時のトマスの楽しみは、弟のエンリケと遊ぶことと、おじいさんのスペイン語のお話しを聞くことでした。
     おじいさんの話も尽き、「図書館に行って、新しいお話しを教えてくれ」と促され、トマスは町の図書館へ…。
     
     素晴らしい出会いです。
     身なりも粗末で、図書カードも持っていないトマスに、水(暑い地方の暑い季節ですから)と本を提供してくれた図書館員のおねえさん。
     足繁く通うこの少年の貪るように本を読む姿に、きっと感じるものがあったのでしょう。
     彼女の図書カードで、貸し出しも許してくれるところで、ジワーッときました。
     
     そしてさらにトマスへの素晴らしい時間をくれました。
     声を出し読む事の大切さ。
     人に伝える(教える)作業が子どもにもたらす、大きな能力。

     本当に素晴らしい司書さんです。
     ラストの別れのページも、胸にしみ入るお話しでした。

     後書きとトマスさんのお写真を見て、新たなる感慨を持って本を閉じました。

    投稿日:2010/03/17

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「トマスと図書館のおねえさん」のみんなの声を見る

「トマスと図書館のおねえさん」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / もこ もこもこ / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり / はじめてのおつかい / よるくま / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(11人)

絵本の評価(4.42)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット