7歳の兄のサッカーをいつも見ている3歳の娘と読みました。
7歳の息子がサッカーを始めたのは、5歳のころ。
サッカーボールを買ってもらってとっても喜んでいたけれど、
でもまだサッカーのやり方が分からなくて持て余していたこと。
つい手が出そうになってしまったり、
上手く行かなくて転んで泣いてしまったこと。
この絵本のブルンミを見ていて、
息子がサッカーを始めたばかりの頃を懐かしく思い出しました。
少しずつ、少しずつ、できるようになって、
楽しくなってきたサッカー。
ブルンミも、ちょっとの間に上達して、
アンニパンニに褒められて嬉しそう。
前半部分はいじけていたブルンミの姿が目立ったために、
全くできなかったことが、できるようになる嬉しさや楽しさが、
後半で倍増して伝わってきます。
娘と一緒に読んだものの、息子の小さいころとブルンミの姿が
とっても重なり、心の仲で、「がんばれ、ブルンミ」と
応援する私。
一方の娘は、毎週楽しそうにサッカーする兄、
そして今回ブルンミが上達していく姿を見て、
「わたしもサッカー、やるんだから!」と
高らかに宣言していました。
ペンツェくんとブルンミのように、
お兄ちゃんに教えてもらえると、いいね。
本編とは関係ないですが、
表紙の裏のかわいいサッカーボールの絵や、
かえるさんたちが草花を使って
サッカーをしている姿はとってもかわいいし、
心が和みます。
ふとしたとこころにも、作者のマレーク・ベロニカさんの心遣いが
く感じられる、とても暖かい一冊です。