流行本・話題本に気をとられがちな私ですが、
この作品を2年生の教室で読んでみたところ、
子どもたちの集中度に大変驚かされました。
「こんび」「えじこ」「百かんめ」などはさらっと説明しました。
男女とも目がくぎづけ。
「のっしじゃんがずっしん」「ずぼん」「げろん」等の表現や
方言の語り口が素朴で生き生きと響きます。
そして田島征三氏の力強い絵が、一層の生命力を感じさせるのですね。
身勝手な為政者に全身で「NO」を言い、
持った「ちから」をどう使うかを体現した3人の姿・・・
昔話の中でじいさまやばあさまが子どもたちに託してきたであろう「人としての理想」は、
昔も今も本質は変わらないのだと思います。